自社開発と受託開発の違い


自社開発と受託開発のエンジニアが直面する働き方は、その立場によって大きく異なります。

自社開発のエンジニアは、自社の商品やサービスを開発する役割を担っています。自らのアイデアが形になり、製品やサービスの改善につながることが仕事の醍醐味の一つです。製品に長く関われば関わるほど専門知識が身につき、エキスパートとして成長できるでしょう。一方で、成功の可否が直接成果につながるため、プレッシャーを感じやすい環境でもあります。

受託開発のエンジニアは、クライアントから委託されたプロジェクトに取り組みます。特徴としては、さまざまな業界やテクノロジーに触れる機会が多いことです。多様なプロジェクトに携わることで、幅広いスキルや経験を積めます。ですが、プロジェクトごとに異なるクライアントのニーズに応える必要があり、都度都度新しい知識を習得しなければならない部分は負担といえます。プロジェクトが完了すれば次に移るため、一つに長期間携わることは少ないでしょう。

自社開発と受託開発のエンジニアの違いから、働く上で求められるスキルやマインドセットにも差が生まれます。自社開発では、製品に深くコミットする耐久力と、長期的な視点を持ちつつ細かい改善を積み重ねる地道な努力が求められます。受託開発では、幅広い知識と技術を素早くキャッチアップする学習能力や、変化するクライアントのニーズに柔軟に対応できる対人スキルが大事です。

どちらの働き方にも魅力と問題点があり、自分がどう成長したいか、何を重視するかで適した働き方が変わってきます。エンジニア自身が自分のキャリアについて考え、自分に合った道を選ぶことが大切です。